2012年09月08日

おしろい花の咲く季節

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父が膵臓癌の為、亡くなりました。
数ヶ月、家族と共に本人も回復を願い頑張ってきましたが、8月28日早朝に永眠しました。
前の晩、父の親戚(伯父・叔母)が病室に来ると嬉しそうな顔をして、帰ろうとすると手を伸ばし引き止める。
明け方に近づくにつれ、血圧が少しずつ下がっていきました。家族全員が見守る中、妹達の「お父さん、よく頑張ったね。今までありがとうね。感謝しています。」
という言葉を聞き、かすかな声を出して何度か頷き、涙がこぼれたのが最後でした。

入院期間中、母は父の傍で寝泊りし、そのことも心配で私達も仕事の合間を見ながら交代で泊まっていました。痛がる父の背中や足を擦ってもその痛みが少しずつ強く全身に広がっていく。
妹達も仕事を調整、付き添っていました。そうしたことを許容してくれた勤務先。
病院も都内と地元の病院の2ヶ所に入院出来ました。治療方針が無い、末期癌では受け入れが難しいことを聞いていました。

ですが、私達家族も父も、そういったことで、とても恵まれていました。
民間療法の漢方薬やリンパの投与、病院での寝泊り。出来る限りのことは精一杯尽くしました。
中日飛達聯合有限公司からも父の病状を聞き、航空便で数少ない商品を送ってくださったり、とても感謝しています。

父は幼少期から「建築の仕事に尽きたい」という思いを実現し、ゼネコンで現場監督として楽しそうに働いていました。定年後も続けていました。
明けても暮れても、仕事ばかりでしたが、子煩悩で少しの休暇が取れるとよく遊んでくれました。父が残した遺品の中に数十年に及ぶ大量の手帳。

一日も休む間もなく赤と黒の字で埋められた現場スケジュール。父の生きた証。

父の戒名は「国泰道達信士」
長年、現場監督で公共事業に関わるなどの大きな建物を建設し、国の役に立ったこと。昨年念願だった百名山登山を達成したことなどから名付けたそうです。

亡くなって病院から戻って来た朝、おしろい花が咲いていました。
この季節になるとこれからは毎年父のことを思い出すでしょう。

父の闘病生活の中、仕事が滞ってしまいましたが、癌で親御さんを亡くした方々が、「一生に一度しかできない恩返し。傍についていてあげてください。親の死に目に会えないのはとても後悔します。」誰もが、事情があり付き添えないことがありますが、一生後悔しているということを周りから教えていただき、今は出来る限り、傍にいてあげられたことが、とても良かったと思っています。

まだ、少し手続きに追われていますが、平常の母との暮らしに戻ってきています。
この数ヶ月間、両親が病院で庭の草花、植木への水遣りに猫の世話などの家事一式をする中で5人家族だった住まいは今は広すぎると感じました。
我が家も使い勝手よく整理していこうと話しています。

ご心配いただいてご連絡をくださった皆様ありがとうございました。
また、思ったよりも多くの方がいらっしゃって建築会社経営されている方や、そこで働く若い方に見送っていただいて。「もっと色々教えて欲しかった」と仰っていただいて。
仕事先で関係されている方々の話を一切したことがありませんでした。家族は知りませんでしたが、意外に世話を焼いていたようです。

私も同じ気持ちで無念ですが、ある方に「人はお見送りのされかたで人生の幸せ度が決められる」と仰っていただけたので父は享年70歳でしたが、多くの方に惜しまれて逝けたのは幸せだったと感謝しています。

父の思いを継ぎ、これからも周りの方々にご指導いただき、頑張って参りたいと思います。

                                       平成24年8月
posted by kirara at 05:28| Comment(1) | お知らせ
この記事へのコメント
二三日前にブログに伺ってお父様がお亡くなりになった事を知りました
その時はこんなに早く... !?と、驚いてしまい、言葉が見つからずにコメントも残せず... ごめんなさい。
ご家族が見守る中で最後の旅に出られたのは、ある意味お幸せな最期でしたね...。

まろんさんがお仕事でお父様の思いを継がれる... 素敵な事ですね、きっとお父様も願っていらっしゃいますね。
痛みから解放され、きっと空から微笑んで見守ってくださっている様に思えます。

まだまだ残暑が厳しいですが、心身ともにどうかご自愛されながらお仕事頑張ってください。


それと...
じつは、先日携帯電話を紛失してしまい...
まろんさんの携帯アドレスと電話番号が分らなくなってしまいました。
急がなくて大丈夫ですので、お時間のある時に私の携帯にメールを頂けますか
此方は番号メアド共変わりありません。

空メールで結構です。^^ お忙しいところ申し訳ありません。m(_ _)m
Posted by Ramuchin at 2012年09月16日 18:32
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