2016年01月11日

彫刻と道具

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昨年の話。無形文化財彫刻師の佐藤昌月さん(板橋区)と(有)宮島建具社長の高橋利幸さん(志木市)のお2人が真剣に蚤を叩いているのは木製のベルに彫るデザインの試し掘り。

ここでは、書くことはできませんが木の繊維の向きもあって、木の扱いが慣れた2人でもなかなか難しいとのこと。私が考えて描いた絵の密度が高いとのことで、もう少し簡略化しないと折角彫刻を入れても剥がれてしまいそうとのことです。
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鳩がオリーブの葉を咥えて水面に降りるイメージから発想したのですが、これは聖書から学んだものです。ノアの箱舟(創世記8章)・イエスキリストの洗礼(マルコ1章9節〜11節)に鳩は必ず約束事を守りかえってくる帰還能力の高い鳥だとされています。

そのため、平和や慰めの象徴として、私達に心の平穏と慰めを与える聖霊として位置づけられています。

あるホルン奏者の方が自分自身はクリスチャンではないけれど、音楽はキリスト教に神に通じるところがあるという話しをされたので考えて見ました。IMG_7198.jpg
浮かし彫りなら出来るかどうかということでしたが、佐藤さんのお話しに拠ると、彫り込んだほうが良いとのこと。
N響奏者の方はこの図案がとても気に入ったとのことで良かったです。

元々、ホルンは金管楽器。ベルの部分を木にすることで音色が柔らかになるとのこと。微妙なスクエアが音の質を左右するとのことで、そのバランスは高橋さんでないと製作不可能だそうです。

自身も金管楽器を弾くからこそできることなのかもしれませんね。
posted by kirara at 17:06| Comment(0) | 手づくりのモノ